村人A

あまりロールプレイングゲームはしない方でしたが、FF7とDQVはちゃんとクリアした気がします。どちらと結婚するかとても迷ったような記憶があります。

自分が主人公となって、コツコツとレベルを上げながら仲間を増やし、打倒ラスボスを目指してストーリーを進めていくあれです。

もう初老の年になりましたが、やっと自分が主人公ではないのだと気づいた気がします、いやもっと前から気づいていたのかもしれませんが、「やりがい探し」の幻想というか、いつか僕にもラスボス的な目標ができるかなと密かに願っていましたが、どうやらそうでもないようです。

もちろん容姿、才能、環境など自分では選べないものが多数ありますが、その中でも如実なのが志です「ラスボスを倒して世界を救おう」という気持ちにどうしてもなれないのです。

例えば、魔法でいうなら、修行して経験値があがればメラ→メラミに強化するとしても、まずメラを覚える必要があるのか?となってします訳です、それは目的が明確ではないからです、ラスボスを倒すためには強靭な体と強力な魔法や武具が必要、そうなればメラミ・・・いやメラゾーマ習得を目指すでしょう。

ただ、どうしても、倒したいラスボスがいないのです。

いや、いないというより、行動する前に諦めてしまっているのでしょう、あんなラスボスなんて倒せないでしょと、なさけない限りです。

ただ、そんな自分をメンテスしながらも生きて行かなければいけません「村人A」として。

ゲームにでてくる村人Aは何回話しかけても、同じことしか返答してくれません(新しいものはいくつか用意されているのかもですが)、たとえば「ここは フカヤのむらです ようこそ。」などです、さてこの人は日頃なにをしているのでしょうか、まず宿屋、武器屋、神父、衛兵ではないでしょう、農業をしたり、家をたてたり修理したり、なにかの仕事をして生活しているのでしょう、そう普通の人です。

魔物を倒して賞賛されることもないでしょう、どこぞのお姫様と結婚することもないでしょう。

でも生活していかなければいけません、「ここは フカヤのむらです ようこそ。」というために、毎日食事や排せつをして、村で立っていなければいけません、そう、村人Aも一応ゲームの構成要素なのです、とくに重要ではないけどそのピースがなかったら、ちょっと寂しいかもしれません。

でも、その村人Aでいるのも結構大変かもしれません、ゲームでは描かれませんが、きっと近隣住民とのトラブルや、職場でうまくいかなかったり、笑顔で「ようこそ。」と言えない日もあるでしょう。

ただ、その村人Aでいるのは結構楽しいこともあるかもしれません、勇者一行にふざけて20回声かけられたり、うまく野菜が作れたりして褒められたり、大きな声で「ようこそ!」と言いたくなってしまう日もあるでしょう。

勇者ではないけど、村人Aとして誰かのために自分のできる範囲で積極的に「楽しむ」姿勢が重要なんじゃないかと、最近ふと思いました。

このブログも長らく更新していませんでしたが、お遊びで再開しようかなと思います、なんの影響もないし、誰も見ることはないかもしれないけど、もしこんなふざけた文章を読んで、クスっと笑ってくれたら最高かなと。

十人十色いろいろな人がいますから、先日制作した動画にコメントくれたり、定期的にお店にきてクセのある本を楽しみにしてくれたり、誰かがみて楽しんでくれる可能性はゼロではないかもしれないから。

とかいって、ただこういったふざけた文章を書くのが楽しいのです、自己満足です、ねぇ笑って♡