序章

ヒロキは埼玉県熊谷市中奈良という田舎の村で生まれた。

もうすこし正確にいえば、行田市の病院で産声をあげました。

なぜ行田かは知らないですが、母方の祖母は元々は行田市に住んでいて、行田に親戚も多いような気がする、行田に縁があるのでしょうか、祖母の父は産婦人科かなんかを自宅でやっていたような、やっていないようなそんなこんなです。

なぜ中奈良なの方というと、母方の祖父がここら辺の人らしく、近くにお兄さんも住んでいたりして、祖父が土地(農地)を譲り受けてそこに家を建てたようです。

母方の祖父母、母、父、母の姉妹2人と僕、とても小さな家に7人も住んでいたのです、びっくりですね、父はマスオさんです。

周囲に田んぼしかなく、夜は真っ暗、15分程度いかないとなにもない。

聞いたことないけど、祖母も母達も、ちょっと嫌だったんじゃないかな、元々住んでた所の方が、行田市駅に近いし、お店も色々あったはず、こんななにもない所に・・・。

でも、祖父とちゃんと話をしたことはあまりないけど、家を建ててみて感じたのは、園芸好きだったんだなと、園芸って結構しんどくて、実家の庭には桜の木があったり、松とか、色々な植物が植えられていた、管理大変だろうなと。

この祖父が変な人というか、仕事は税理士で自営業だったのかな、なんかずっと家にいてたまに自転車でふらっと熊谷市内に出かける、それ以外は自室にこもったり、プレハブで書道を書いている、ん、なんか悪いとこで類似点あるのかな。

もしかしたら、僕みたいに、家ではぶっきらぼうでも、外ではすごくひょうきんだったのかな。

祖父の印象は全くなく、やさしい祖母の印象が強い、もうあまり記憶は鮮明ではないが、保育園の時代に病室でやせ細った姿が怖くて握手できなかった記憶が強い、だからいまでも病院はなんだか怖くて苦手だ。

ちょっと自分に置き換えてみよう、長男が嫁をもらってきて、うちで住む、こどもが生まれる、合計7人、うん最悪だ、トイレもお風呂も大渋滞だ、すごい環境で生まれたものだ。

時期など詳しくはしらないが、母の姉妹2人は、お嫁さんになり家をでて5人、それでも多いな、大人が4人でしょ・・・むむむ・・・。

こうして、しょーもないヒロキの冒険がはじまる。