■ふわふわ言葉
それを言われると、気持ちがほっこり温かくなり、うれしくなる言葉です。例えば次のようなものがあります。
・いつもありがとう
・いつも助かってるよ
・いっしょにがんばろう
・さすが○○さんだね
・○○があなたのいいところだね
・よかったね!
・その気持ち、分かるよ
・大丈夫? どうしたの?
・体に気をつけてね
■ちくちく言葉
それを言われると気持ちが殺伐とし、傷ついてしまう言葉です。例えば、少し極端な例ではありますが、次のようなものがあります。
・バカじゃねえの
・うざい、キモい
・ムカつく
・うるせーな
・ふざけんな
・消えろ、死ね、いなくなれ
・のろま、トロい
・ドンくさい
・お前なんかいらない
この2つの大きな違いは、まず「ふわふわ言葉」がよく吟味された言葉であること。「ちくちく言葉」は不快な感情をただ吐露している言葉であることです。
「ふわふわ言葉」の使い手が重視しているのは“相手の気持ち”。どう接すれば相手が楽になるのか、状況が好転するのかが考えられています。したがって、この言葉を自然に使っている人は、コミュニケーション上手な人と言えるでしょう。
一方で「ちくちく言葉」の常習者は、苛立ちや衝動的な感情の処理をうまくできていない可能性があります。社会生活の中では、他人の言動に苛立つことは誰にでもたびたびあります。そのとき感じたままの感情(「うるせー!」「ウザい」など)をその場で吐き出せば、気持ちは収まるでしょう。しかし、それが相手を傷つけ、恨みを持たれてしまうのです。