COVID-19時代を生き抜くために必要な「個の力」の磨き方 澤円

BEING=どうありたいか。

仕事は幸せになるためにすること、我慢してライスワークしない。

我慢≠鍛える。

満員電車を我慢しても進化しない、通勤は仕事でないし、我慢は美徳ではない。

時間は貴重、貸し借りするもの。

自己中になり、自分へ投資し、私はこう思うとアウトプットする、自分でながれをつくる、苦手なことは人に頼る。

難しい、できない、無理ではなく、どうやったらできるか考える。

どんな仕事でも社会貢献になっている、自信をもつ。

教える技術

アインシュタインは、「6歳児に説明できなければ、理解したとはいえない」という言葉を残した。彼は「相対性理論」さえも、こんな風に噛み砕いて説明している。その理解力・説明力には舌を巻くばかりだ。

ある日アインシュタインが街中で小さな男の子に、「相対性理論って何なの、教えてよ!」と質問された。アインシュタインはにっこりと微笑み、こう答えたという。「もし君が、きれいな女の子と一時間並んで坐っていたとすれば、その一時間は一分のように思えるでしょう。しかし、もし君が熱いストーブのそばに一分間坐っていたら、その一分間は一時間のように感じるでしょう。これが相対性です。」

まず考えるべきは、相手の視点に立つことだ。

後輩は何がわかっていないか、後輩に仕事を指示したらどんなことで困るだろうか、それをとことん考えてから仕事を振るようにしよう。

後輩が、先輩であるあなたからの指示内容を理解できないのだとしたら、それは後輩の理解力のせいではない。専門的な知識やノウハウを噛み砕けない、あなたの説明力に問題があるのだ。後輩の立場に立ち、自分の指示で十分理解させることができるか、真剣に考えよう。

あなたは、こんな風に指示を出していないだろうか?

「会議の議事録、書いてメールで送って!」 「来週までに報告書を仕上げておいて!」

これの何がいけないの? と思った方がいるかもしれない。しかし、これらの指示は、すべて「結果ベース」であることに気づいてほしい。議事録をまとめるのも、報告書を完成させるのも、全て結果。どのように進めるか、どのように実行するか、という過程や行動に関しては、何も言及がないのだ。

もし議事録をまとめてほしいのなら、「まずは会議中に発言者のログを取る。そして議題別に、特に取り上げられ議論が深まった発言を議事録に残す。さらに、次回の会議までのToDoが分かるように記す」というように、具体的な「行動ベース」で指示すべきなのだ。

仕事において大切なのは「WHAT(何をやるか)」ではなく、「WHY(なぜやるか)」ということだ。

人は目的や目標がはっきりとしている時にやる気や使命感を感じるもの。ビジネスにおいても当然このことが当てはまる。これを示す有名な逸話に、「3人のレンガ積み」というものがある。

中世のとある町の建築現場で3人の男がレンガを積んでいた。 そこを通りかかった人が、男たちに「何をしているのか?」と尋ねた。 1人目の男は「レンガを積んでいる」と答えた。 2人目の男は「食うために働いているのさ」と言った。 3人目の男は明るく顔を上げてこう答えた。 「後世に残る町の大聖堂を造っているんだ!」と。

「WHY(なぜやるか)」を把握している3人目のレンガ積みは、明るく意欲的に仕事に取り組んでいる。レンガ一つひとつを積む作業自体は退屈でつまらないかもしれないが、自分の仕事がどんな風に役立つのか考えるだけで、当事者意識がぐっと高まるのだ。

あなたが仕事を指示する相手に当事者意識を高めてもらうには、その仕事に共感してもらわなければならない。会社としてその仕事を進める意義は何か、どのような経緯で後輩に仕事を指示しているのか、後輩に何を期待しているのかを伝えることで、相手のやる気を引き出すことにつながる。

後輩が主体的に考え、仕事に取り組むことができるように、先輩であるあなたの側から働きかけてほしい。