「Just for fun.」天才プログラマー・佐藤裕介

「ほぼ日」のロイヤルカスタマーたちは、「ほぼ日」が出したアイテムをコレクターのように買います。それは「ほぼ日」のスタイルやカルチャー、つまり「作り手が信じるモノづくり」のファンだから、なんですよね。

 誰よりも作り手自身が信じて作った商品が生み出す情緒的な消費は、人びとを幸せにする。ほぼ日でそのことを知り、感化され、僕も情緒的な消費を生む作り手たちに、強く興味を持つようになりました。

ライジング・セラー「小さいチームや個人で自分の手の届く範囲でこだわりを持ってモノづくりをしているストアオーナー」は、どれだけ利益が出るとしても、ワクワクしないことはやりません。彼らにとっては、自分たちがやっているモノづくりの価値を信じられることが、利益よりも何よりも重要だからです。

「ライジングセラーが出てきた背景」
・direct connection:売り手と買い手が直接やりとりできるインフラが整ったこと(Instagram/Twitterなど)
・all niche:消費者全員がニッチになった。個人個人が見ている世界のバラバラ度合いが加速していること。パーソナライズもその潮流を加速させている
・crowd software:個人でオンラインのお店を持ち、モノを売るためのインフラが整ってきたこと

それと同じで、僕らもやったら楽しくなること、自分たちが信じられることで経営していきたい。だから実際、企画もメンバーから「面白い」「やってみたい」という提案が自然に上がってきて、それで動き出すことが多いんです。

ライジング・セラーたちは、まさしく「放っておけない存在」。彼らは特定分野へのこだわりが強すぎて、どこかが抜けていたりする。でも一生懸命に努力しているからこそ、まわりが自然と応援したくなったり、手を貸してあげたくなったりしてしまうんですよね。万が一ミスをした時にも、そういう人には、まわりも寛容だったりします。

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