「こどもにipad使わせないんだ。」ジョブズ

「子どもたちにはiPadを使わせてない。デジタル機器使用はかなり制限してるんだ」

IT業界の親ほど自分の子どものIT機器利用に厳しいという。

例えば、「高校生になるまでスマホ禁止で、インターネットは見せない」はこの業界の親の間ではごく一般的。時間制限も当然で、あるITアナリストの家庭では「月~金は完全禁止。ただし学校でコンピューターを使うようになる10歳以降は宿題用に時間を増やす」。

親の目の届くリビングルームでの使用に限るケースも多く、前出のアンダーソンは「子ども部屋には(ゲームやPCなど)ディスプレーのある機器は一切置かせない」。後悔する発言をネットに残してほしくないとSNSを禁止する親もいるという。

「自分の見たいものを作る」川村元気

――川村さんが作品をプロデュースする上で、これだけは大事にしたいという指針のようなものは何ですか?

“自分が見たいものを作る”ということです。自分が見たい映画を作っているし、読みたいストーリーを小説として書いている。ただ、考え始めると、これが結構難しいんです。

インターネットをはじめとして、これだけ面白いものが世の中にあふれている中で、どうすればわざわざ映画館や書店に行って、自分が作った映画や小説を選んでもらい、楽しんでもらえるのか。それをひたすら煎じ詰めて考えていくので、企画が固まるまでがすごく長いですね。そのプロセスのなかでようやく“自分が見たいもの“が観客や読者に面白いと思ってもらえるものになっていく。だから時間が掛かりますし、効率が悪いです(笑)。

――川村さんが受け手として、見たくなる、読みたくなるものの条件を教えてください。

いくつかありますが、一つはタイトルです。タイトルがフニャフニャしているものはダメだと思う。タイトルを決めてそれ相応の中身を作るパターンがあれば、内容からタイトルをひねり出すパターンもあるんだろうけど、どちらにしてもタイトルに魂があるような気がしています。

「億男」もすごく悩んで付けたタイトルでした。一つヒントになったのは、アメコミヒーロー映画でした。バットマンもスパイダーマンも人が羨む能力を手に入れているのに、力を手にした本人はあまりうれしそうじゃないし、苦悩している。お金もそうなのかなって思ったんですよ。お金はある種、人を特別にするのと同時に苦悩もさせる、超能力みたいなものなんじゃないかと思って、「億男」というタイトルにしました。

こういうタイトルを付けると、物語や文章もタイトルに引っ張られて固まっていきます。だからすごく大事にしていますね。