国内をブラブラ旅する仕事をしたことがあります。

週に一回だけ月曜日に六本木にあるギルドで作戦会議を行い、担当エリアにそれぞれ散って戦うお仕事でした。

今でもとても非効率なエリア分けだなと思うのですが、僕の担当エリアは、関西周辺と東北でまったく違うところなので、1週目は名古屋で2週目は仙台など色々な所を巡ることができました。

国内でも行ったことのない場所は多く、東京から名古屋まで新幹線で名古屋駅周辺でレンタカーを借りる、そしてのんびり走るのだ、食にあまり興味がないのであれだが、新幹線から車掌から見る景色、大阪城、伊勢神宮、鶴ヶ城など城を巡ったり、わざと高速でなく険しい山や海沿いなどの下道を走行し、初めてを楽しんだ。

しかし、どこにでもコンビニ、牛丼、書店などチェーン店はあり、市街地だとどこもたいして変わらないなという印象で、現地の人と遊んだりしても、まぁ方言は違うが、ほとんど同じ日本人なのです。

ただ、ヒキコモリんの僕にとっては、とてもとてもクレイジージャーニーでした。

この仕事も、新卒でやった仕事も、そして他の仕事も、今はできないでしょう、毎日家に帰れないなんてありえません。

そもそも、東京で今と同じような生活ができるかといったら不可能でしょう。

両親と離れた手助けのない状態での子育ては、難易度が2倍~3倍にもなるでしょう、無責任にこどもを預けることができることで、どれほど救われているでしょう、30分程度で実家にヘルプできる最強カードを持っていることで、どうにか綱渡りのような生活が保たれていると思います。

また1人でも競争の激しい都内で生きて行くのは難しいと実感しました、能力不足です、最初の町でスライム等と戦うのが関の山です、モンスターが落とすGは少ないですが、受けるダメージも少ないし、教会のお世話になることはまずない。

進学校でガツガツ戦うより、底辺の学校でのんびりやるのが合っているのです、とてもカッコわるいですが、それが現実でした。

けれども、もちろん底辺の学校でも戦いはあります、勝たないと負けてしまいます、例えば底辺の学校にはヤンキーがいます、舐められたら終わりです、底辺は底辺でまた違う戦いがあるのです、進学校に行ったことがないのでそこでの戦いについては全くわかりませんが。

城を巡ることで、まったく興味のなかった「歴史」に興味を持つことができ戦略って大事だな、みんな色々考えて行動しているんだなと、勉強しないと負けちゃうなと思うことができました。

これは僕の主観ですが、営業は戦をしている感覚があります、武器は使いませんが、奇策で相手をだしぬいたり、海老で鯛を釣ったり、PDCAではないですか、作戦を工夫して試しながら城を攻略していくような感覚です、自分の作戦がはまった時にはとても達成感があります、ピタゴラスイッチではないですが、おーうまく最後までゴールしたという!

今は営業ではないですが、作戦はいつも実行しています、この前うまくいかなかったから今日はこの作戦してみようかなとか、工夫するのが楽しいです。

伊勢神宮近くでみた青空を思い出したら、なんかまた旅したくなってきたな。