「Just for fun.」天才プログラマー・佐藤裕介

「ほぼ日」のロイヤルカスタマーたちは、「ほぼ日」が出したアイテムをコレクターのように買います。それは「ほぼ日」のスタイルやカルチャー、つまり「作り手が信じるモノづくり」のファンだから、なんですよね。

 誰よりも作り手自身が信じて作った商品が生み出す情緒的な消費は、人びとを幸せにする。ほぼ日でそのことを知り、感化され、僕も情緒的な消費を生む作り手たちに、強く興味を持つようになりました。

ライジング・セラー「小さいチームや個人で自分の手の届く範囲でこだわりを持ってモノづくりをしているストアオーナー」は、どれだけ利益が出るとしても、ワクワクしないことはやりません。彼らにとっては、自分たちがやっているモノづくりの価値を信じられることが、利益よりも何よりも重要だからです。

「ライジングセラーが出てきた背景」
・direct connection:売り手と買い手が直接やりとりできるインフラが整ったこと(Instagram/Twitterなど)
・all niche:消費者全員がニッチになった。個人個人が見ている世界のバラバラ度合いが加速していること。パーソナライズもその潮流を加速させている
・crowd software:個人でオンラインのお店を持ち、モノを売るためのインフラが整ってきたこと

それと同じで、僕らもやったら楽しくなること、自分たちが信じられることで経営していきたい。だから実際、企画もメンバーから「面白い」「やってみたい」という提案が自然に上がってきて、それで動き出すことが多いんです。

ライジング・セラーたちは、まさしく「放っておけない存在」。彼らは特定分野へのこだわりが強すぎて、どこかが抜けていたりする。でも一生懸命に努力しているからこそ、まわりが自然と応援したくなったり、手を貸してあげたくなったりしてしまうんですよね。万が一ミスをした時にも、そういう人には、まわりも寛容だったりします。

元マイクロソフト代表・成毛眞が考える10年後“生き残る”営業マンの条件

優秀な営業マンは、揃ってみんな「しゃらっとしている」のだという。「しゃらっと」とは言い換えれば、「のめり込まない」ということだ。

「体育会系で人当たりが良い熱血漢みたいなのってとっくに終わっていると思いますね。お客さんはビジネスでの成功を求めているんだから、そんなことで商品を買ったりしない。それよりも専門的知識を持っていることの方がずっと価値があると思います。これまでもそうでしたが、これからはよりそうなるでしょう」

「商品にものめり込んでいないし、接待の席でも無駄に長居せずにスーッと帰れる。STEAMもそうですが、知識でちゃんと武装できている人は、自然としゃらっとするものなんです。開発者はのめり込まないといいものが作れないですが、営業マンは商品にも人間関係にものめり込まない方がいいんだと思います」

「GMO、サイバーエージェント、インテリジェンス……ITベンチャーの経営者で成功しているのは軒並み営業出身者です。私が考えるその理由は、やはりしゃらっとしているから。開発者出身の経営者はプランAにこだわり続けるから、結局それが売れずに失敗することになる。営業出身者はプランAにこだわりすぎることなく、何かのきっかけで着想を得たプランBに移行できるから、成功できるんです」